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Winning Together著者 来星記念セミナー

セミナーレポート
Winning Together著者 来星記念セミナー

アジア日系企業における異文化マネジメント研究の第一人者でいらっしゃり、この度弊社より出版しました”日系企業で働く外国人社員向け決定版書籍”「Winning Together at Japanese Companies」の著書でもある、beyond global アソシエイト 河谷隆司氏をお招きした「現地社員と“がっちり組む”ために ~現地スタッフの心の中を知った上で人を活かす組織の作り方~」と題したセミナーを開催しました。当日は大変多くの方にお越し頂き、活気あふれるセミナーとなりました。ご来場頂いた皆様、誠にありがとうございました。

第一部「アセアンで起きていること」では、弊社代表の森田よりアセアン諸国の人事に関わる包括的な論点をお話しいたしました。近年アセアン諸国において、日系企業の就職人気度は落ちてきており、リテンションに頭を悩ませていると語る会社様にも多くお会いしてきました。優秀な人財ほど辞めてしまう→育成や報酬制度などの投資を渋る→さらに人が辞めてしまう・・・講演の中では、このような悪循環からどのように抜け出すことができるのか、構造的な観点でお話しをさせて頂きました。

第二部の河谷氏による「アセアンの現地社員と“がっちり組む”ために」では、人財マネジメントの問題の中からより「人」にフォーカスを絞り、日本人の想いがなぜ現地社員に伝わらないのか、現地社員の心を掴むにはどうすればいいのかについてお話し頂きました。日本人の中には、自社のビジョンやメッセージを現地社員に伝えていくことに苦手意識を持っている方も多く、現地社員の「もっと興味や行動をかき立てるような、自分流のメッセージを発信してほしい」というニーズとずれてしまっていることがあります。相手の心に火をつける「バーニングメッセージ」をどのように発していくべきか、ディスカッションも交えながら進行していきました。

第三部「今、社内で取り組んでおくこと」では、Sr. Consultant サンディ齊藤より実際に明日から何をすべきかについてお話しさせて頂きました。第一部・第二部で詳細に見ていった日系企業グローバル化への壁を乗り越えるためには、「人」と「仕組み」の両輪をきちんと回していくことが重要になります。人が育っていなければ戦略や制度は骨抜きにされ、仕組みが整っていないとせっかくの各人のスキルが十二分に発揮されません。この両輪をどう整合性を持って回していくべきか、そのアプローチの考え方を共有させて頂きました。

日本人が外国人とやり取りする際の障壁として、まず真っ先に指摘されるのが「英語力の低さ」です。確かに英語は流暢であることに越したことはありませんし、多様な表現が使えることは間違いなくアドバンテージになります。しかし、本当に人の心をうごかすために必要なのは、洗練された英語ではなく、魂からのメッセージです。シンガポール建国の父・故リークアンユー氏による国家独立の際のメッセージも、文学的な英語表現の素晴らしさではなく、彼の魂によって人々を震わせました。海外現地法人で日々奮闘する中で、会社としてのミッションや想いなどの「魂」の部分はどうしても置き去りにされてしまうこともあると思います。今一度この魂の部分を思いだし、メッセージに乗せて外国人の同僚に伝えてみてはいかがでしょうか。

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