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「シンガポール新任駐在員スタートダッシュ研修」

セミナーレポート
「シンガポール新任駐在員スタートダッシュ研修」

2019年6月4日(火)午後に弊社主催の公開講座「新任駐在員スタートダッシュ研修を、シンガポール日本人会にて開催いたしました。

 

今回の研修では、シンガポールに着任して間もない方向けに、シンガポールビジネスにおいて知っておくべき重要なエッセンスを、3時間半に凝縮してお伝えしました。

 

講師を務めたのは、アジア全域での人事コンサルティング経験が豊富な弊社代表の森田英一と、企業内マネジメントの研究・教育歴20年のダウウェルス祥子の2人です。

 

本研修は、シンガポールという国を多方面から掘り下げて理解するとともに、実際にシンガポール人とどう働き、ビジネスの成果に結びつけるのか、本には書かれていない、「リアルな現場」で役立つ実践的な知識を習得していただくことを目的としています。

 

 

現状の課題の洗い出し

 

今回、着任後1~2年という方から、来星後わずか10日という方まで、様々な業界・職種のバックグラウンドを持つ方にご参加いただきました。研修では初めに、今まさに皆さんが直面している課題を洗い出し、シェアリングを行います。

 

「シンガポール人ってなぜ〇〇なの?」「期待した反応と全く違った、どうして?」

 

多国籍な社内環境におけるコミュニケーションの問題から、文化的価値観の違い、時間感覚の違い、初めてシンガポール人部下を持ったマネージャーとしての人材マネジメントの悩みまで、素朴な疑問や課題が次々とあがってきました。

 

 

日本文化特有の「察してほしい」「空気を読んでほしい」ではまるで通用しない、シンガポールの常識では、ベースにある根本的な考え方が全く異なります。ビジネス環境においては、日本の常識との違いはことさらに顕著です。

 

「異文化理解」とひと言でいっても、進化の段階があり、My Way (私のやり方が正しい)の状態からYour Way(そういうやり方もあるよね)と知っている状態へ、さらに進化するとOur Way(私たちのやり方を見つける=統合型)へと視座が変化していきます。

 

本研修は、異文化理解が必須の多民族国家シンガポールにおいて、相手の立場に立った、質の高いコミュニケーションスキルを身に着けたいというビジネスパーソンにうってつけの内容です。

 

前半ではまず、シンガポールという国の成り立ち、歴史、政策から理解を深めるためのレクチャーが展開されました。

 

シンガポールの歴史、国家戦略、政治、経済、教育を理解する

 

日本の学校教育では、第二次世界大戦下において、日本軍がシンガポールを占領・統治していたという事実とその内情について、そこまで詳しく掘り下げて学ぶ機会が多くありませんが、シンガポールの人々にとっては、決して看過されることのない歴史のひとつです。

 

初代首相リー・クアンユー氏の逸話などを交えた、日本人として知っておくべき歴史認識の講義には、参加者の皆さんも熱心に聞き入っていました。

 

 

シンガポールという国が、独立後の短期間で凄まじい高度成長を実現し、東南アジア随一の経済立国としてのポジションを確立した背景には、国家戦略の柱として「人材育成と教育への投資」を徹底している点があげられます。

 

シンガポールを象徴する言葉のひとつに、「メリトクラシー(Meritocracy =実力主義)」という言葉があります。

 

人種や民族による待遇差をつけるのではなく、「何人であっても努力をして成果を上げた者が評価される社会システム」を徹底化したことが、シンガポールの成功の秘訣であるとも言われています。

 

 

ローカル社員の深層心理、駐在員に対する本音を理解する

 

後半は、在星歴10年でもあるダウウェルス祥子より、シンガポールの教育体系や、シンガポール人の人材マネジメントのコツについて、さらに深く掘り下げた内容をお届けしました。

 

日系企業に勤めるシンガポール人の生の声や、彼らが企業・上司に求めることは何か?を理解することは、これから多様な民族・文化・言語背景を持った人々と渡りあい、シンガポールビジネスに挑んでいかれる皆さまにとって、実り多い学びとなったのではないでしょうか。

 

 

実際、「日本人にとっての当たり前」と、「シンガポール人にとっての当たり前」の間には、相当なギャップが横たわっています。

 

民族文化的に多様性があるシンガポール社会においては、多様であるがゆえに、「具体的に伝えないと伝わらない」「はっきり言わないと通じない」というコミュニケーション観の前提があります。そのため「オブラートに包んで伝える」日本式の思いやりが、必ずしも効果的とは言えません。

 

参加された方からは「シンガポール人のメンタリティが以前より理解できてきた」「自社内の課題を明確に認識することができた」「赴任したての、いま学んでおいて本当に良かった」といった感想が寄せられました。

 

 

弊社では、今回のようなビジネス研修はもちろん、「人と組織の可能性を拓く」人事戦略セミナーやグローバル組織改革の一助となる研修を定期開催しております。

 

企業の人事責任者の方や、組織開発を担当されている方は、弊社のコンサルタントまでお気軽にご相談ください。

 

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