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「在星日系企業で数少ないシンガポール人経営者から学ぶ、ローカル社員の本音を活かした組織変革」

セミナーレポート
「在星日系企業で数少ないシンガポール人経営者から学ぶ、ローカル社員の本音を活かした組織変革」

2019年5月23日(木)に弊社主催の人事戦略セミナーローカル社員の本音を活かした組織変革を、シンガポール日本人会にて開催いたしました。

 

今回のセミナーでは、在星日系企業でも稀有なシンガポール人経営者でいらっしゃる、グローバル物流機器メーカー「Okura Flexible Automation Systems Pte. Ltd.」シンガポール代表のEdwin T. E Chew様をお招きし、日系企業での組織変革の実体験から、他ではなかなか聞けない人材マネジメントの極意をお伺いしました。

 

当日は平日午後の繁忙な時間帯にも関わらず、多くの方々にご来場いただき、盛況を収めることができましたこと、弊社運営チーム一同、心より感謝申し上げます。

 

日系企業の海外現地法人からよくあるご相談に、
「やる気があり、優秀な社員ほど早々に辞めてしまう」
「反対に、受け身で言われたことしかやらない社員のモチベーションUPに頭を抱えている」
という声がありますが、転職率が高いシンガポールではより一層、これらの課題が顕著です。

 

人が組織を辞めるには、必ず「辞める理由」があり、また逆に人から選ばれる組織には、そこで「働き続けたい理由」があります。オープンに言語化されることの少ない社員一人ひとりの「本音」の中にこそ、組織が潜在的に抱える人事課題の本質と、それらの抜本的な改革へのキーファクターが隠れているのです。

 

本セミナーでは、まさにそういった企業の人事戦略の根幹を担う経営層の方々に多くご参加いただき、「業績を左右する従業員のエンゲージメントドライバーとは?」「パフォーマンスの高いチーム創りに必須な具体的ステップは何か?」など、実践ですぐ使える人材マネジメントの秘訣を、3セクションに分けてお伝えしました。

 

セミナー後に頂いた皆さまからのフィードバックでは、「これから何をしていくべきか、頭の整理がついた」「組織変革の要となる濃い内容だった」といったお声が挙がっていました。

 

Session 1: エンゲージメント向上のための5つのキーファクターと人事戦略

 

まずセッション1では、弊社代表の森田より、「そもそも従業員エンゲージメントとは何か?」への本質的な理解を助けるレクチャーと、「エンゲージメントが高い組織を創るために、経営層は何をするべきなのか?」についてのエッセンスをまとめてお伝えしました。

 

従業員エンゲージメントは、いわゆる「ロイヤリティ」や「従業員満足度」と似ているようですが違います。エンゲージメントとは、「会社への信頼と、自発的な組織貢献意欲」のことを指し、人が組織に「エンゲージしている状態」とはつまり、「やらされているのではなく、やりたくて自発的にやっているのです」という状態のこと。

 

エンゲージメントが高まるメカニズムは、個々の従業員の内側から、自発性を伴って喚起される「個人ファクター」と、組織側からの働きかけによって変動し得る「会社ファクター」が、双対的に絡まり合っています。そこでレクチャーでは、組織の課題分析事例をご紹介しながら、まずは「自社のエンゲージメントレベルがどれほどなのか?を見える化し、現状把握することが第一歩である」という点を強調させていただきました。

 

さらに、社員のエンゲージメントは高まっても、その意欲が存分に活かされ、持続発展的に活躍できる「環境の土台」が整っていなければ、宝の持ち腐れとなってしまいます。だからこそ、社員がイキイキと輝いて働ける組織を創るためには、鳥瞰的な視野で全体を捉え、抜本的な改革施策を打っていく必要があるのです。

 

実際に、アジア全域で「組織が変わる」ドラスティックな瞬間に、数多く立ち会ってきた森田だからお伝えできる、経験に裏打ちされた理論と豊富なケーススタディに、参加者の皆さまも熱心に聞き入っていました。

 

Session 2: ローカル社員のエンゲージメントドライバーと人材マネジメントの極意

 

続いてセッション2では、弊社HR Development Teamのチームリーダーである吉本えみによるファシリテーションのもと、創業90周年を誇る日本の物流機器メーカー「Okura Flexible Automation Systems Pte. Ltd.」シンガポール代表のEdwin T. E Chew様にご登壇いただき、弊社代表の森田も交えた三者の対話形式セッションを実施いたしました。

 

日本の兵庫県に本社をもつ、グローバル物流ソリューションのパイオニア「オークラ輸送機株式会社」の海外拠点で、東南アジア、中国、オセアニア領域の戦略的成長と拡大を担う統括責任者を務めるEdwinさんに、シンガポール人経営者としての視点から、グローバル人材管理のリアルな現場と施策について、貴重なお話をシェアしていただきました。

 

Edwimさんの会社では、社員のエンゲージメントに影響を与える会社のキーファクターをより精査して把握し、「会社のビジョンや理念の共有」、「安心感のある人間関係の構築」、そして「透明度の高い人事制度とキャリアパス機会の提示」といった施策を、過去一貫して遂行してこられたそうです。

 

 

優秀な人材のリテンションのためには、組織内の人事配置の再編成も大胆に実行し、「リーダーを育てるリーダー」として、個人の目的を超えて、会社の成長と変革という大きなミッションを背負ってこられたEdwinさん。

 

そもそも、「個人のミッションと会社のミッションが合うのかどうか?」をまず採用時に確認することが肝心だといい、いくら技能やスキルが合っても、会社のビジョン、ミッションと合わない場合は採用しない方針を徹底しているそうです。

 

また、入社時のオリエンテーションで伝えるだけでは、すぐに忘れ去られてしまう「会社のビジョン、ミッション、バリュー」を壁一面に大きく掲げて、毎日リマインドをできるようにする工夫や、社内のクロスコミュニケーションの質と量を上げるための開放的なオフィス環境創りのコツをお話しいただき、「参考になった」、「Edwinさんの実体験が面白かった」といった感想があがっていました。

 

Edwinさんは、自分たちで職場を変えていくのだ」という感覚、つまり自分事化し、当事者意識を持っている状態のマネージャーがどれだけいるかが、強い組織を創るうえでの最重要ポイントだと言い、特にマネジメント研修に力を注いでおられます。弊社beyond globalと共に取り組んでいる、マネージャー向けの3年継続研修計画について、途中経過の所感を率直にシェアしてくださいました。

 

マネージャーの意思決定スキルが上がり、成長を実感できているとのことで、パートナーの弊社チームも、自社のことのように嬉しい限りです。

 

そして、シンガポール人のエンゲージメントに影響を与えるファクターとして、「将来の明確なキャリアパス機会を示すこと」が特に重要だということが、Edwinさんのお話からもよく分かりました。将来への期待が持てないと感じると、離職につながるケースが圧倒的に多いシンガポールで、いかに未来のビジョンを共有し、個人の潜在力を発揮してもらうかが、明暗を分けるといっても過言ではないでしょう。

 

質疑応答タイムでは、会場の参加者から「生産性の尺度、KPIはどのように管理されていますか?」「ローカル部署のFunction Headなど、それ以上の昇進機会の提供が難しい場合、どのようにエンゲージメント向上を促すか?」といった、Edwinさんへの鋭い質問が活発にあがっていました。ひとつひとつの質問に真摯に答えてくださったEdwinさん、本当にありがとうございました。

 

Session 3: ローカル社員の本音を深堀!オンラインサーベイによる具体的手法

 

最後に、セッション3では、自社ローカル社員の本音を深掘し、現状を把握するうえで最適なツール、オンラインのエンゲージメントサーベイ」に関する具体的手法について、弊社HR Consulting Teamのマネージャー萩野亮より、押さえておくべき要点をガイダンスさせていただきました。

 

業績に直結する従業員エンゲージメントスコアですが、ひと口にエンゲージメント向上といっても、会社によって施策ポイントは異なります。そこで、「自社ローカル社員たちの見えざるツボを知りたい」という経営ニーズにお応えするのが、弊社のサーベイシステムです。

 

いざ実施する段階で、「サーベイの回答結果が上司や人事部に見られて、人事評価に影響するのでは?」といった社員の懸念をケアしながら、安心して本音で回答してもらえるよう、効果的にサーベイを行う必要があります。実施前に、経営層からサーベイの目的や閲覧範囲を明確に伝えることで、実情に合致した結果を確認でき、次の一手として、具体的にどのような改善活動を行っていけばよいのかがクリアになるでしょう。

 

今回のセミナーでは、ご参加いただいた方限定で、エンゲージメントサーベイのお試し無料キャンペーンを実施させていただきました。多くの企業様から、「実施して本当に良かった」「親身に相談にのっていただき、満足している」との感想をいただいている、質の高いサーベイサービスです。

 

弊社では、今回のような人事戦略セミナーや組織変革ワークショップを定期開催しておりますので、人事責任者の方々のみならず、今の組織を何か良い方向に変えたいと考えている方は、弊社のコンサルタントまでまずはお気軽にご相談ください。

 

皆様のグローバル組織改革を共に目指すベストパートナーとなれますよう、より一層精進してまいります。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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